特許提案書の作り方 ~初めて知財相談をする際に効率よく説明するポイント~

特許

内容

1.はじめに:
2.特許提案書の作り方:
2-1.利用分野
2-2.発明の特徴
2-3.従来品との違い
3.まとめ:

 

1.はじめに:

新しいアイデアを思いついたので弁理士に相談してみたい。だけど説明資料はどうまとめるべきか?そう考えている方もいらっしゃると思います。今回は、発明(特許)に焦点を当て、初めて知財相談をする際に効率よく弁理士に説明するためのポイントをご紹介したいと思います。知財相談をご検討中の方は、是非ご覧ください。

 

2.特許提案書の作り方:

ここではアイデアの概要をまとめて発明を相談する資料を「特許提案書」と呼ぶこととします。弁理士等の専門家に初めて発明相談をしようとする際に、次の3つポイントを意識された特許提案書を準備してみてはいかがでしょうか。ご自身のアイデアの内容を効率的に相手に伝えることができると思います。

(1)利用分野
(2)発明の特徴
(3)従来品との違い

 

2-1.利用分野

今回創作したアイデアはどのような分野で使われる商品(あるいは技術)でしょうか?他に似たような構成で成り立っている商品(技術)が存在していても、技術分野や使用される場面が異なれば特許になる可能性があります。技術分野や使用される場面が明確になること(あるいは絞り込むこと)で、そのアイデアが解決しようとする技術的な課題(発明の効果)がより明確になり、聞き手側の焦点も合わせやすくなります。

 

2-2.発明の特徴

その発明の特徴(ポイント)は何でしょうか?文章にすることが難しい場合には、そのアイデアの特徴を箇条書きで書き出してみてください。重複していても良いので、気づいた点を漏れなく列挙する方が、その発明がどんなものかがより明確になります。

・形やデザインに特徴があるのであれば、その部分はどこでしょうか。
・特に技術的な工夫をした点はどこでしょうか。
・従来の商品や技術と比較してより優れた技術的な効果があれば、その効果を発揮している部分(要素)は何でしょうか。
・従来の商品や技術と比較して異なる技術的な効果があれば、その効果を発揮している部分(要素)は何でしょうか。

サンプルや試作品、あるいはその特徴を示した図面があると、より効果的です。ケースにもよりますが、図面は手書きのポンチ絵的なものでもOKの場合もあります。

 

2-3.従来品との違い

今回創作した発明は、他社や従来の製品(技術)と比較して何が違いますか?ご自身が認識できる範囲で従来製品や従来技術との違い(差異)を整理すると、ご自身のアイデアの本質がより伝わりやすくなります。特許公報やインターネット上の公開情報など、従来の商品(技術)を示す情報をご存知であれば、その情報源(特許公報の番号、URLなど)を伝えることも効果的です。

 

3.まとめ:

知財相談の事前準備として、今回は発明に関してのまとめ方の一例をご紹介させていただきました。発明の内容にもよりますが、初回の打ち合わせでは、上述の「2-2.発明の特徴」の部分を箇条書きにした数ページの資料で相談に臨まれても十分に伝えることができる場合もあります。

実際の知財相談では、その発明の具体的な説明を行うとことで、聞き手である弁理士からは、その発明が生まれた背景や経緯なども質問されるかもしれません。これらについては資料準備するのが難しい場合には、口頭で説明できるように準備しておくと、より効率的に会話が進むと思います。

本投稿が、ご参考になりましたら幸いです。

本日も最後までご覧いただきありがとうございました。

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